肉離れについて


 

「整形外科に行ったら、全治するまでに一か月」と言われました。

でも、1週間で走れるようになりました、とうことも稀ではありません。

 

「全治3週間」「元に戻るまでは2カ月」などと言われることもある肉離れ。
本当にそんなにかかるものなのでしょうか?もっと早く治す方法はないのでしょうか?

 

肉離れに関しては、通常、固定して回復するまで(リハビリができるようになるまで)2週間から4週間かかりますが、じつは、それを、3~4日、長くても2週間ぐらいに縮めることが出来ます。もちろん、効果には個人差がありますが、松葉杖を突いてきた人が杖を手に持って帰るなんて言うこともあります。

 

 


肉離れに対する誤解

誤解その1 とにかくアイシングをして冷やすという誤解

 

まずは「とにかくアイシングで冷やし続ける!」、たいていの場合、そこから間違いが始まっています。「アイシングはほとんどしないよ」とあるサッカーJ1リーグのフロントスタッフのコメントです。今や怪我をしても積極的にアイシングをしないプロスポーツチームが増えていることは、あまり知られていないことです。

 

肉離れや捻挫などの初期の症状(内出血が起こっていて、腫れがひどいなど)ではアイシングなどで冷やすことが必要です。しかし、必要以上に冷やすことは運動機能の低下につながっていきます。


つまりアイシングにはメリットとデメリットがあるのです。

 

 


メリット

 

○血流を鈍くすることで内出血を抑える
○感覚を鈍らせ、痛感神経を麻痺させる

デメリット

 

○血流が悪くなり、傷の修復速度を遅らせる
○筋肉が固くなってしまう
○筋力が低下してしまう
○神経の伝達が低下してしまう

 

 



 

炎症を抑えるためにアイシングをしたという方がほとんどですが、それは冷凍庫にお肉を入れているのと同じで、長く冷やし過ぎると、筋肉が固くなり、血行も悪くさせます。 血行の悪くなった肉体が正常に戻るには時間がかかります。
ですから冷やし過ぎることは回復を遅らせてしまうことにつながるのです。

 

今までの経験や情報から、炎症とは腫れて嫌な物という印象がありますが、なぜ体がそのような反応をしているのかを考えてみましょう。 ここが痛んでいます、冷やしてください!というシグナルなのではなく、異常が起こると治そうとする人間の身体の仕組みから起こっていることなのです。

 

アイシングをすると痛みが無くなって楽になったように感じますが、それは痛みが無くなったり、患部が治っているのではなく、強烈に冷やすことで感覚を麻痺させているのです。 それを治ったと勘違いしますが、ほとんどの場合時間が経つと麻痺から解けるので、また痛みが出てきます。冷やすことで治っているわけではないと言う事です。

 

ただし冷やすことが適している場合もあります。

 

それは肉離れの初期に良く見られる「内出血」が起こっているような場合です。内出血は筋肉が切れて出血している状態で、炎症はその後身体を治そうと血液を送り込む状態なので、まったく違うものなのです。内出血が起きている時には、その血液を固めるという意味では冷やすというのは有効です。

しかし、その場合は氷で長く冷やすのでは患部が冷えすぎて筋肉がこわばって固くなり、逆に内出血が引きにくい状態になってしまいます。(肉を冷凍庫に長く入れると固まってしまうイメージです。) そのため濡れタオルなどを適度に替えながら2〜3時間患部にあてて、筋肉が固まらないようにしながら、内出血が引くことが出来る冷やし方をしていくことが必要です。もし氷を使う場合はせいぜい15分から20分程度が良いと言われています。

 

 


誤解その2 とにかく動かさずに安静にするという誤解

 

「安静にするということは決して悪いことではありません。人間以外の動物は、休むだけで治癒していくといっても過言ではありません。

 

しかし、必要以上にずっと患部を動かさずに固定していたら、一体どうなるでしょうか。 使わずに固定していた筋肉は、衰え、硬直化していきます。それによって、肉離れをする以前と同じように動けるようになるために、痛みが取れた後にリハビリが必要になります。 リハビリは、衰えた筋肉を動かし、伸ばしていくことで柔軟性を取り戻していく、という内容になります。

 

結果として、肉離れを起こしてから、リハビリを含め、トータルで4週間から8週間ぐらいの時間をかけ、やっと元の状態になるというのが一般のようです。

 

肉離れは、初期の内出血が治まったら、今度は血行を良くすることで、避けてしまった患部に栄養を供給していくことがひつようなのです。 そのためには、適度な負荷を与えたり、軽く動かす事などで血行を促進していくことがとても効果的です。 


この適度な刺激と、適度に動かす事によって、肉離れの回復を早めることができます。通常は固定して回復するまで2~4週間かかるところが、ほとんどの場合3~4日、長くても2週間程度で回復することも可能です。

負荷の強さがとても重要で、絶対に強すぎてはいけませんし、弱すぎてもいけません。特に重要なことは強すぎてはいけないという事です。 やさしく触ってゆらしながら施術をしれば、施術は、痛みを回避しながら行われますので、施術中に「痛い!」と感じることはほとんどありません。

 

 


肉離れ対策のまとめ

肉離れの対処法は簡単にまとめると2つです。
一つは内出血を抑えること、もう一つは血行を促進することです。

 

 


内出血を抑える

血行をよくする


肉離れによって裂けてしまった筋肉から出血し、流れ出た血液は患部の周りに広がり、その近辺の細胞には酸素や栄養が行き届かなくなります。

 

そこで初期の肉離れの対処としては、患部を冷やすことで内出血を抑えるようにします。

 

ただし冷やし過ぎはかえって治癒を遅らせることになるので注意が必要です。

初期の内出血が治まったら、血行を良くすることで裂けてしまった患部に栄養を届ける様にします。

 

そのためには患部を温めるというのが基本になります。

 

また、適度な負荷を与えたり、軽く動かす事などで血行を促進していくことがとても効果的です。

 

 



肉離れを早く回復する。

肉離れの回復に期待が持てる理由~その1

まずは痛みを取り除く。

 

痛みは基本的に筋線維の過剰な緊張が生み出すもので、その緊張を緩めてあげることによって痛みは軽減します。

 

また肉離れの痛みが無くならないと、痛みから身体を守る動作が身についてしまい、肉離れ自体が回復してもその癖が残り、元と同じ様な動きが出来なくなってしまうことも多くあります。

 

 

肉離れの回復に期待が持てる理由~その2

損傷部分の回復を早める。

 

肉離れとは「本来、一つにまとまっていた筋線維が、無理な力がかかったため、部分断裂した状態」ですので、基本的には、切り傷や裂傷と同じと言えます。


身体に切り傷が出来た場合は、そのまま放置しておくよりも、切れた所の皮膚を寄せ合い、固定しておく方が早くくっ付いて治癒していきます。


肉離れも同じように考え、断裂してしまった筋線維を寄せることで改善の可能性に期待が持てるアプローチをしていきます。

 

また先にもあるように、肉離れは、初期の内出血が治まったら、今度は血行を良くすることで裂けてしまった患部に栄養を届ける様にすることが必要です。

そのために適度な負荷を与えたり、やさしく動かす事などで血行を促進していきます。


やさしく触ってゆらしながら施術をしていく施術方法では、痛みを回避しながら行われますので、施術中に「痛い!」と感じることはほとんどありません。痛みを感じるような強い施術は状態をさらに悪化させてしまうことになりかねません。

 

 

肉離れの回復に期待が持てる理由~その3

リハビリの期間が短い。

 

そもそも肉離れの後にリハビリがなぜ必要なのかと言うと、その部分が長く使えずに、筋肉が痩せて細り、弱っているからです。その状態ですぐに元のような運動をすれば再発の恐れさえあります。

動かないように固定したりしないため、筋肉の力を落とさずにリハビリに入れるため、はやく元の運動能力に戻すことに期待が持てます。

 

 

子供の肉離れ

お子さんの肉離れはお父さんやお母さんにとっては、自分のこと以上に心配なことだと思います。 目の前でお子さんが痛がっている姿や、ひどく腫れたりしているのを目の当たりにするのは、大変不安なものですね。


 子供の肉離れは、早く治療することが重要です。 なぜなら、痛みを我慢しつづけることにより、子供のような吸収力のある体は逆にその痛みに反応し、全身の筋肉が硬くなり、体がゆがんでしまうことがあります。

 

また、痛みを気にした身体の使い方が癖になってしまいます。そうなってしまうと、これから長く付き合っていく自分の身体を上手にコントロールできずに、違うけがを誘発したりすることにもなりかねません。


早く痛みから解放させてあげて、貴重な時間を、健康な身体で過ごすことが出来るようにしてあげてください。

 

優しい療法で、施術中に「痛い!」と感じることはほとんどありません。

小さなお子さんでも安心して受けられます。

 

 



肉離れいろいろ

肉離れとは、急激な運動や過度の運動によって筋肉を構成している線維状の筋線維が、傷がついて切れてしまったり、完全に大きく断裂してしまう症状のことをいいます。

 

(参照 トートラ人体の構造と機能 、

 

筋肉は細かな糸状の線維が組み合わさって形成されています。その筋線維が縦や横に伸びてしまったり、部分断裂をすることで、痛みをともないます。


また完全に筋肉が切断してしまう肉離れは筋断裂といい、とても激しい痛みを感じます。筋肉の収縮を支えている上下の筋肉の支点の箇所にコブのようなものができて、筋肉が切れたところは凹んでしまうこともあります。


この場合は整形外科手術が必要となることがありますのでご注意ください。

肉離れの症状は多く分けて3つのレベルがあります。


レベル1

筋肉痛とは少し違った違和感や痛みがあり、つい、かばってしまうため、歩きづらいくなる。
(このレベルでは筋繊維が伸びてしまった状態と考えられます。筋肉痛と自己判断してしまうことが多いので注意が必要です。)

レベル2

刺すような痛みを感じ、皮下出血を起こしている。

歩くのが困難。
(多くの場合の肉離れは、このレベル2にあります。このレベルでは筋繊維の一部が切れてしまっていると考えられます。)

レベル3

かなり激しい痛みを感じ、皮下出血を起こしている。足を下に付くことも難しく、自力での歩行ができない。
(筋繊維が大きく断裂してしまったと考えられます。筋肉があったところに凹みがみられ、その筋肉を支えていたところにはコブのようなものができる場合があります。)




どのレベルでも肉離れは軽視してはいけません。

症状や対処によっては、放置すると、重症化したり、慢性的な痛みになったり、再発を頻繁に起こすようになったりします。


肉離れはどんな時におこるのか?

 特にスポーツ時に普段以上の負荷が筋肉にかかり、起こりやすくなりますが、筋肉が疲労していたり、弱っていたりすると、軽い運動や日常の動作でも肉離れになったりすることがあります。

多くの場合は瞬発的に普段よりも大きな負荷がかかり、その時にその人が持っている筋肉の柔軟性を超えることで筋肉が耐えられなくなって肉離れとなります。

学校やクラブ活動などで「運動の前はストレッチをしっかりやること!」と言われたり、大人になって「普段からストレッチすることが大切」などと言われるのは、この筋肉の柔軟性を高めることで肉離れなどのケガから守るためのものなのです。

 

一般的に若い人やスポーツ選手などに、大腿四頭筋(太腿の表側の筋肉)やハムストリングス(太腿の裏側の筋肉)の肉離れが多く、中高年者には腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)の肉離れが多くみられます。

 

発症した方の声を聞くと、瞬発的に走ってしまった、マラソンで長距離を走った、思いきりジャンプをした、テニスやゴルフでいつもより踏ん張ってしまった、など様々ですが、原因は全て、前にも挙げたように、普段よりも大きな負荷がかかり、その時にその人が持っている筋肉の柔軟性を超えることで、筋肉が耐えられなくなって起こっているものです。